気候2026年7月約5分

年間降水量ランキング——雨が多い県1位は高知、少ない1位はまさかの長野

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年間降水量の全国1位は高知県2,666mm、最少は長野県965mmで約2.8倍の差。瀬戸内海を挟んだ岡山と高知でも2.3倍違う。四国山地が生む「雨の壁」の構造を気象庁2020年平年値から読み解く。

年間降水量が最も多い都道府県は高知県で2,666mm。最も少ないのは長野県の965mmだ(気象庁 地上気象観測統計・2020年平年値)。同じ日本の中で、空から降ってくる水の量に約2.8倍の差がある。

年間降水量ランキング(1991〜2020年平年値)

多い順:1位 高知 2,666mm/2位 宮崎 2,626mm/3位 鹿児島 2,435mm/4位 石川 2,402mm/5位 富山 2,374mm/6位 静岡 2,327mm/7位 福井 2,300mm/8位 沖縄 2,161mm

少ない順:1位 長野 965mm/2位 岡山 1,143mm/3位 北海道 1,146mm/4位 香川 1,150mm

日本一年間降水量が多い県はどこ?

日本一年間降水量が多い都道府県は高知県で、平年値2,666mm(気象庁 1991〜2020年)。2位は宮崎県2,626mm、3位は鹿児島県2,435mmが続く。高知が多い理由は四国山地にある。太平洋の湿った空気が山地南斜面で強制的に上昇させられ、雨を集中的に落とす構造だ。

日本一年間降水量が少ない県はどこ?

日本一年間降水量が少ない都道府県は長野県で、平年値965mm(気象庁 1991〜2020年)。2位は岡山県1,143mm、3位は北海道1,146mm、4位は香川県1,150mmの順。長野が最少な理由は四方を山に囲まれた内陸盆地で、太平洋側・日本海側どちらの湿った気流も山地に遮られるためだ。

高知県の年間降水量は?

高知県の年間降水量は2,666mm(気象庁 高知観測所・1991〜2020年平年値)で全国1位。全国平均(約1,661mm)の約1.6倍、最少の長野県と比べると約2.8倍の差がある。高知市・四万十市・南国市など県内全13市区町村がこの水準にある。

長野県の年間降水量は?

長野県の年間降水量は965mm(気象庁 長野観測所・1991〜2020年平年値)で全国最少。「雪国・信州」のイメージとは裏腹に、内陸盆地は四方の山岳が雨雲・雪雲を遮るため、降水量が極めて少ない。長野市・松本市・上田市・佐久市など県内全25市区町村がこの水準にある。

「雨が少ない県」の顔ぶれが意外すぎる

少ない側の1位が長野なのは意外に感じる人が多いだろう。雪深い信州のイメージがあるが、内陸の盆地は周囲の山脈が雨雲も雪雲も遮るため、降水量そのものは全国最少になる。北海道が3番目に少ないのも同じ理屈で、「雪国=降水量が多い」とは限らない。一方、雪も雨も両方受け止める北陸3県(富山・石川・福井)は堂々の上位常連だ。

岡山と高知——海を挟んで2倍超の「雨の壁」

このランキング最大の見どころは、瀬戸内海を挟んだお隣同士の対比だ。「晴れの国」岡山は1,143mmで全国2番目に少なく、高知は2,666mmで全国最多。直線距離ではすぐ近くなのに、降水量は約2.3倍違う。

理由は四国山地にある。太平洋から湿った空気が流れ込むと、四国山地の南斜面(高知側)で強制的に上昇させられ、雨を全部落としてしまう。山を越えた空気は乾いた状態で瀬戸内へ抜けるため、岡山や香川には雨雲がほとんど届かない。高知の膨大な雨と岡山の晴天は、同じひとつの気流が生んだ表と裏なのだ。

雨は「厄介もの」ではなく資源でもある

高知の豊富な雨は、日本有数の森林率(84%・全国1位)と清流・四万十川を支える。早明浦ダムに至っては四国全体の水がめとして、雨の少ない香川や岡山側の生活まで潤している。逆に少雨の瀬戸内はため池文化(香川の1万4千超のため池)を発達させ、日照の長さを活かした果樹栽培で強みを築いた。降水量の多寡はどちらが良い悪いではなく、その土地の産業と文化の形を決めてきた条件と言える。

読むときの注意

ここでの数値は気象庁の平年値(県庁所在地等の代表地点)に基づくもので、同じ県内でも山間部と平野部で降水量は大きく異なる。移住や旅行の参考にする場合は、市町村単位の気象データもあわせて確認してほしい。

47都道府県の降水量マップでは、日照時間・雪日数など気候データとの比較もできる。あわせてどうぞ。

出典:独立行政法人統計センター SSDSE-F-2023v3(気象庁 地上気象観測統計 2020年平年値 1991〜2020年)

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📊 データ出典:記事内のデータは政府統計(厚生労働省・総務省・国土交通省等)をもとにしています。

📎 リンクフリー:出典(日本のいろんな統計マップ)を明記いただければ、記事・データの引用・転載は自由です。

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