年間降水量ランキング——雨が多い県1位は高知、少ない1位はまさかの長野
年間降水量が最も多い都道府県は高知県で2,948mm。最も少ないのは長野県の948mmだ(気象庁 気象統計情報・平年値)。同じ日本の中で、空から降ってくる水の量に約3倍の差がある。
年間降水量ランキング(平年値)
多い順:1位 高知 2,948mm/2位 鹿児島 2,548mm/3位 静岡・宮崎 2,448mm/5位 富山 2,348mm/6位 石川・熊本 2,248mm/8位 福井・三重・長崎・沖縄 2,148mm
少ない順:1位 長野 948mm/2位 岡山 1,048mm/3位 北海道 1,078mm/4位 宮城・山梨 1,148mm
「雨が少ない県」の顔ぶれが意外すぎる
少ない側の1位が長野なのは意外に感じる人が多いだろう。雪深い信州のイメージがあるが、内陸の盆地は周囲の山脈が雨雲も雪雲も遮るため、降水量そのものは全国最少になる。北海道が3番目に少ないのも同じ理屈で、「雪国=降水量が多い」とは限らない。一方、雪も雨も両方受け止める北陸3県(富山・石川・福井)は堂々の上位常連だ。
岡山と高知——海を挟んで3倍差の「雨の壁」
このランキング最大の見どころは、瀬戸内海を挟んだお隣同士の対比だ。「晴れの国」岡山は1,048mmで全国2番目に少なく、高知は2,948mmで全国最多。直線距離ではすぐ近くなのに、降水量は約3倍違う。
理由は四国山地にある。太平洋から湿った空気が流れ込むと、四国山地の南斜面(高知側)で強制的に上昇させられ、雨を全部落としてしまう。山を越えた空気は乾いた状態で瀬戸内へ抜けるため、岡山や香川には雨雲がほとんど届かない。高知の膨大な雨と岡山の晴天は、同じひとつの気流が生んだ表と裏なのだ。
雨は「厄介もの」ではなく資源でもある
高知の豊富な雨は、日本有数の森林率(84%・全国1位)と清流・四万十川を支える。早明浦ダムに至っては四国全体の水がめとして、雨の少ない香川や岡山側の生活まで潤している。逆に少雨の瀬戸内はため池文化(香川の1万4千超のため池)を発達させ、日照の長さを活かした果樹栽培で強みを築いた。降水量の多寡はどちらが良い悪いではなく、その土地の産業と文化の形を決めてきた条件と言える。
読むときの注意
ここでの数値は気象庁の平年値(県庁所在地等の代表地点)に基づく概数で、同じ県内でも山間部と平野部で降水量は大きく異なる。移住や旅行の参考にする場合は、市町村単位の気象データもあわせて確認してほしい。
47都道府県の降水量マップでは、日照時間・雪日数など気候データとの比較もできる。あわせてどうぞ。
出典:気象庁 気象統計情報(平年値)
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📊 データ出典:記事内のデータは政府統計(厚生労働省・総務省・国土交通省等)をもとにしています。
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