雨の少ない街に移住する——長野・岡山・香川が「晴れやすさ」で選ばれる気候的な理由
移住先を選ぶとき、給与・家賃・医療といった指標に加えて「気候」が重視されるようになっている。なかでも「雨の少なさ・晴れやすさ」は、洗濯物が乾く・外出しやすい・太陽光発電に向くといった日常の快適さに直結する指標だ。
晴れやすい市区町村はどこか
気象庁の2020年平年値(1991〜2020年の30年平均)をもとに全国1,059市区町村を並べると、年間降水量が最も少ないグループは長野県の各市町村で年間965mm。次いで岡山県(1,143mm)、北海道(1,146mm)、香川県(1,150mm)の順に続く。
長野県——盆地が生む「晴れの内陸」
長野市・松本市・上田市・佐久市・安曇野市など長野県の全25市区町村は、四方を山に囲まれた内陸盆地のため太平洋側・日本海側どちらの湿った気流も山地に遮られる。「信州は雪深い」イメージとは裏腹に、年間降水量は全国最少水準だ。標高が高いため夏の涼しさも加わり、テレワーク移住者に選ばれる理由がデータで裏付けられる。
岡山県——「晴れの国」は伊達じゃない
岡山市・倉敷市・津山市・総社市など岡山県の15市区町村は年間1,143mm。四国山地を越えた後の乾いた空気が瀬戸内側に流れ込む構造で、年間晴れ日数は全国トップクラス。「晴れの国おかやま」というキャッチフレーズは統計的に正確だ。コンパクトシティでありながら新幹線・空港アクセスもよく、移住先として注目が高まっている。
香川県——ため池文化が物語る少雨の歴史
高松市・丸亀市・三豊市など香川県の各市区町村は年間1,150mm。歴史的に水不足と戦ってきた香川は、日本一ため池が多い県(1万4千以上)として知られる。裏を返せば、年中穏やかな気候で屋外活動がしやすく、農業・アウトドアライフとの相性がいい地域だ。
「雨の少なさ」が移住に与える実際のメリット
洗濯物の外干し日数・自転車通勤のしやすさ・太陽光発電の発電量など、降水量の少なさは生活コストにも影響する。長野県では住宅への太陽光パネル普及率が高く、電気代を自給する家庭が多い。岡山・香川は温暖少雨で農業移住(半農半X)の受け入れ地としても人気が出ている。
雨が多い地域を選ぶ視点も
一方、緑が豊かで水が清らかな環境を好む人には高知(2,666mm)・宮崎(2,626mm)・富山(2,374mm)が合う。豊富な降水は農業・林業・水力発電の恵みでもある。気候の「良し悪し」はライフスタイル次第で変わる。
晴れやすさで街を選ぶツール
稼ぎ・家賃・医療・子育てに加えて「☀️ 晴れやすさ」を軸に全国1,059市区町村を比較できる「あなたに合う街さがし」ツールを用意している。複数の軸を優先順位順に選ぶと、あなたに合う街を政府統計から算出する。
出典:独立行政法人統計センター SSDSE-F-2023v3(気象庁 地上気象観測統計 2020年平年値 1991〜2020年)
📊 データ出典:記事内のデータは政府統計(厚生労働省・総務省・国土交通省等)をもとにしています。
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